ブックメーカーのキャッシュアウト機能と適切なタイミングを解説
ブックメーカーでキャッシュアウトを使うタイミングや具体的な使い方、キャッシュアウト機能の種類を解説します。
キャッシュアウト機能の導入は、ブックメーカーの在り方を大きく変えた出来事の一つとして注目されました。
それはブックメーカーがギャンブルとしての位置づけから投資的な位置づけに変わった瞬間でもありました。
キャッシュアウト機能が導入されたことで我々プレイヤーは単に試合へ賭けて結果を待つだけでなく、ブックメーカーでも損切りや利益確定、指値注文のような取引が可能となったのです。
ブックメーカーのキャッシュアウトとは
ブックメーカーにおけるキャッシュアウトというとあまり聞き覚えのない方も多いのではないでしょうか?
ブックメーカーのキャッシュアウトとは一言で言えば、試合終了前に精算を確定する事が出来る仕組みの事です。
通常ブックメーカーと聞くと競馬などと同様に、試合開始前にベットを終わらせ、試合終了後に精算をする流れをイメージすると思いますが、キャッシュアウト機能を使う事によって試合途中で精算を行い、ベット金額の一部や払い戻し金額の一部を獲得する事が出来ます。
これを聞くだけだと「そんな機能があるのか」だと思いますが、これによって面白いのが、キャッシュアウト機能を用いる事でブックメーカーが投資として成立するようになった事です。
当然、試合結果や試合内容を予想するというブックメーカーの本質的な部分は変わりませんが、ブックメーカーとしての面白みが広がりました。
ブックメーカーについて詳しく知りたい方は「ブックメーカー完全解説| 日本向けブックメーカー情報」をご確認下さい。
キャッシュアウト機能の付いた人気ブックメーカー
キャッシュアウト機能はブックメーカーによって使えるものと使えないものがあります。
更に、後述しておりますがキャッシュアウトの機能にも様々な種類があり、ブックメーカーによって使用可能な種類も異なりますので、ここではおススメのキャッシュアウト機能が付いているブックメーカーを3社ご紹介します。
キャッシュアウト機能を使う適切なタイミング
キャッシュアウト機能を用いるとブックメーカーの異なる利用方法が出来る事は理解頂けたのではないかと思います。
ただし、むやみにキャッシュアウト機能を利用するのでは全く意味がなく、利用するタイミングを間違えてしまうと利益を逃す事にも繋がりかねませんので、利用するタイミングが非常に重要になってきます。
ここでは具体的にどのようなタイミングでキャッシュアウト機能を利用すると効果的なのかについて解説します。
利益確定のタイミング
始めに利益を確定させる方法について解説します。
サッカーJリーグの川崎フロンターレ対名古屋グランパスの試合を例に解説していきます。
試合のオッズが以下の場合
- 川崎フロンターレ勝利 1.5
- 引き分け 3.7
- 名古屋グランパス勝利 5.2
この試合で名古屋グランパスに$100をベットしたとします。
名古屋グランパスのオッズは5.2なので名古屋グランパスが勝利すれば$520の獲得となります。
試合が開始され、前半に名古屋グランパスが1点入れました。
そのタイミングでブックメーカー側はオッズの調整を行い、新たなオッズは以下となりました。
- 川崎フロンターレ勝利 3.1
- 引き分け 5.5
- 名古屋グランパス勝利 2.7
名古屋グランパスが先制しているので名古屋グランパスの勝利確率が上がった事になる為、オッズが下がり、逆に川崎フロンターレからすれば先制点を入れられているので負ける可能性が高くなりオッズが下がっています。
そしてここでブックメーカー側から$130でのキャッシュアウトの提案がきます。
このタイミングで最初に名古屋グランパスの勝利に$100ベットした事を放棄すれば、試合結果に関わらず$130が獲得出来るという事です。
当然、その提案を受けずに名古屋グランパスが勝利した場合は予定通り$520を受け取る事が出来ますが、元々のオッズからすると川崎フロンターレが実力的には有利である事に変わりはないので、逆転負けになり$0となる可能性もあります。
目の前の確実な利益を取るか、少しリスクを冒してでも更に大きな利益を取りにいくのか選択する必要があります。
まさに投資と同じです。
サッカーの基本的な賭け方は「ブックメーカーのサッカーで稼ぐための基本的な賭け方を解説」で詳しく解説しています。
損切りのタイミング
次に先程とは逆の損切パターンについて解説します。
なお、損切とは一般的には投資の世界で用いられる言葉であり、自分が投資したものの価値が下がり、損失が発生した際にそれ以上の損失を防ぐ為に早い段階で見切りをつけ売却する事を指します。
先程と同様の以下オッズで解説します。
- 川崎フロンターレ勝利 1.5
- 引き分け 3.7
- 名古屋グランパス勝利 5.2
前回同様、名古屋グランパスに$100をベットしたとします。
試合が開始したがどちらも得点がないまま試合が進行しているとブックメーカー側から$25でキャッシュアウトの提案がきます。
先程と同様このタイミングで最初に$100ベットした事を放棄すれば、試合結果に関わらず$25が獲得出来るという事です。
試合の流れなどを見ていて名古屋グランパスが勝てそうにないと思っていれば心が揺れる方もいるのではないでしょうか。
そして、そうこうしている内に川崎フロンターレが得点を決めました。
すぐさまキャッシュアウトの提案が再度行われ、$15の提案に変更されました。このようにゲームが進行していくにつれ、自分がベットした内容が外れる可能性が高まっていくとキャッシュアウト可能な金額もドンドン下がっていきます。
その場その場での判断ももちろん重要なのですが、ゲーム全体を予想しながらどのタイミングで損切りを行うのが良いのかを見極める必要性があります。
キャッシュアウトの使い方
ここまでの解説で概要は理解頂けたのではないかと思いますので、次は実際のサイトを使って具体的にキャッシュアウトの使い方について解説していきます。
今回はブックメーカー大手の「Bet365」でキャッシュアウトの解説をしていきます。
STEP 01 ゲームを選択
まず最初にゲームを選択します。
ほとんどのブックメーカーではサッカーや野球のような一般的なスポーツからクリケットなどマイナーなスポーツや競馬・競輪、ドッグレースなどあまり一般的ではないようなものまで多種多様です。
その中からスポーツとゲームを選択します。
今回は日本では一般的なサッカーのJリーグを使用します。
STEP 02 ベット方法を決定
次にベット方法を決めます。
今回はわかりやすいフルタイムでの結果にベットします。
アビスパ福岡の勝利。オッズは2.05です。
STEP 03 ベット開始
ベット方法をクリックすると最下部に賭け金の入力バーが出てきます。
ここにベットする金額を入力します。今回は¥1,000を入力します。すると右下に「払い戻し¥2,050」と出てきます。これが今回のベットが的中した場合の配当となります。
今回はオッズ2.05に¥1,000をベットしているので、2.05×¥1,000=¥2,050となります。
STEP 04 試合を観戦
ベットが終わったら後は試合を観戦します。
キャッシュアウトは試合の流れで利益確定、又は損切りをするので、必ず試合観戦をしながら様々なな状況を予想しておかなければなりません。
STEP 05 キャッシュアウトオファーを受け取る
試合終了間際や試合で急展開が起こった際にこのタイミングでの払い戻し金額と一緒にキャッシュアウトのオファーが表示されます。
注意点としては必ずしもキャッシュアウトオファーがある訳ではない為、注意が必要です。
キャッシュアウトを受け入れる場合はキャッシュアウトを選択し終了となります。
キャッシュアウト機能の種類と特徴
前章で説明した一般的なキャッシュアウト機能以外にもキャッシュアウト機能にはいくつか種類があります。
しかもこれらのキャッシュアウト機能を使う事によって、熱くなる前にキャッシュアウトタイミングを決めたり、部分的に利益確定をさせて残りをベットし続けるなど様々な戦略を立てる事が出来るようになり、更に投資的な側面が強く利益も残しやすくなり、投資としての面白みも増すのではないかと思います。
オートキャッシュアウト
はじめにオートキャッシュアウト機能について解説します。
これは株などの指値注文によく似ています。
あらかじめ「オッズがいくらになったらキャッシュアウトを実行する」と決めておき、実際にその金額に達したらキャッシュアウトを行います。
筆者としては本当に儲ける事だけを考えるのであれば、このオートキャッシュアウトを使用する事をオススメします。
その理由は、ブックメーカーを含むギャンブルなどでは引き際が肝心なのですが、実際にやり始めると利益が出ていても『もっと儲かるのではないか』と考えて利益確定をせずにそのまま上がるのを期待するのですが、どこかで頭打ちになり少しずつ下がっていきます。
それでも『いや、まだ上がるんだ』と思って持ち続けていると少しずつ下がっていき、最終的に損をする事がほとんどである為です。
このオートキャッシュアウトを使用すれば、利益が出る前にいくらになったらキャッシュアウトを行うと判断を行っている為少し機械的ではありますが、キャッシュアウトを実行するタイミングを見誤らなくて済みます。
結果として儲ける事が出来ます。
もちろん大きな利益獲得のチャンスを逃す可能性もありますが、着実に利益を増やしていきトータルで儲ける事を考えましょう。
パーシャルキャッシュアウト
次にパーシャルキャッシュアウト機能について解説します。
パーシャルとは日本語で「一部」という意味であり、ベットした金額の一部のみをキャッシュアウトする機能の事です。
パーシャルキャッシュアウトは、試合の流れが自分がベットした内容に有利である時に使います。
例えば、ゲーム途中で当初ベットしていた金額に対して利益が出ていた場合、自分が最初にベットしていた金額分をキャッシュアウトさせ、試合途中時点で出ている利益分をキャッシュアウトさせずに賭け続けるという事が出来ます。
こうする事でゲームの展開が自分のベットとは逆の展開になったとしてもベット金は手元に残っており損をせずに済みます。
あまりリスクは冒したくないが着実に利益を増やしていきたいという方にはオススメのキャッシュアウト機能となります。
ブックメーカーのキャッシュアウトまとめ
いかがだったでしょうか。
ブックメーカーのキャッシュアウトについて理解頂けたのではないかと思います。
ブックメーカーというとあまり馴染みがない方もいるかと思いますが、利益を確定するタイミングや損切りを行うタイミングなどまさに投資と同じという事も納得頂けたのではないかと思います。
既にご自身で投資をしている方からすればオートキャッシュアウトやパーシャルキャッシュアウト機能を活用する事で株やFXなどの投資と同じ考え方で取り組む事が出来る内容だと理解頂けたのではないかと思います。
特にスポーツが好きな方にとっては、スポーツ観戦を楽しみながらお金を稼ぐ事が出来るのでまさに夢のような仕組みと言えるでしょう。
もちろんブックメーカーもあくまで投資 (ギャンブル) ですのでご自身の余剰資金の中で取り組む事をオススメしています。
CasinoTopsOnline編集部
監修: 和希愛
編集長