パチスロの有利区間を解説 | 6号機以降で重要になる仕組み

パチスロの有利区間の仕組みや特徴を詳しく解説します。

パチスロの規制や機種シリーズの情報メディアで頻繁に見かけるようになった「有利区間」とは、字のとおりプレイヤーにとって「有利」になる「区間」ですが、厳密にはどのような区間なのでしょうか。

有利区間の仕組みが設けられたのは、2016年に登場した5.9号機のスロットが初めてで、現在までに2018年の6号機と2020年に登場した6.1号機のスロットしか適応されておりません。

従って、プレイヤーは6号機以降の機種で有利区間を常に意識しておかなけいけない大切仕組みの一つです。

また、有利区間はプレイヤーにとって必ずしも有利に働くわけではなく、出玉のリミッター的な役割もしています。

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パチスロの有利区間とは

有利区間とは

有利区間とは「AT(アシストタイム)やART(アシストリプレイタイム)と呼ばれる出玉が増える状態に突入する抽選を有利に受けられる区間の事を指し、AT・ARTの当選に関わる抽選ができる区間=打ち手にとって有利な当たりやすいゾーンのこと。

AT・ART中や特定のボーナスなども含まれています。

2017年10月1日以降に設置される様になった「5.9号機」から導入され、有利区間と非有利区間の2つのモードが存在する様になりました。

有利区間の設けられた目的

なぜ有利区間が存在するようになったのか?それは5.9号機より「有利区間」と「通常区間」の概念の導入という目的があり、以下の規制が加わった為です。

  • 「有利区間」の滞在比率は全体の70%まで。

  • 「通常区間」から「有利区間」の移行率には設定差は設けてはいけない。

  • 「役比モニタ」の導入(有利区間やボーナス等の比率を主基板に表示し、不正を防止するもの)

これらの規制の為に「有利区間」が設けられたわけですが、概念は当初から大不評。

結果、出玉制限と当選ゲーム数青天井の元凶となりました。

パチスロプレーヤー達からは「出玉制限はするのに吸い込み制限はしないのか?」という批判が相次いだことにより、6号機からの有利区間では短期~長期出玉率の各項目に下限が定められたのです。

5.9号機と6号機の有利区間の内容については後述致します。

非有利区間とは

ではもう一つのモード、非有利区間とは、AT・ARTの抽選をしていない区間のこと。

通常時も基本「非有利区間」と呼びます。

有利区間とは反対に「当たりにくいゾーン」となる為、逆に当たると高設定の可能性が大きくアップする機種もあります

ただ、AT・ARTを抽選するボーナスやCZ以外がすべて非有利区間というわけではありません。

有利区間の特徴

有利区間の特徴

6号機の有利区間の内容には以下3つの大きな特徴があります。

  • 有利区間内の出玉リミッター

  • 天井機能

  • 有利区間内の設定差

それぞれについて見ていきましょう。

出玉リミッター

ユーザーが最も不満に感じている、有利区間に設けられている「突入1回あたり最大2400枚獲得で強制終了」という規制。

つまり、2,400枚出玉を出してはいけない。

2,400枚出玉を出すと、非有利区間に戻さないといけないという事です。

そしてもう1つは連続で3,000G回してはいけない。

有利区間が3,000G続いたらそのあとは一回だけ、非有利区間に戻さないといけないという点。

2,400枚ルールと同じように、どんなにAT/ARTが上乗せされたとしても最大で3,000Gで強制終了なのです。

こちらは当初、継続ゲームの上限は1回あたり1,500Gでしたが、2021年4月に内規変更が発表されて有利区間が最大1,500Gから最大3,000Gまで拡張されました。

有利区間が3,000ゲームに長くなったところで、それより前に2400枚の上限に達したら、そこで強制終了に。

結局のところ、獲得枚数の制限こそを撤廃しないと最大出玉枚数は変わらないので、ユーザーのメリットは限定的なのです。

天井機能

5.9号機時代の有利区間は「全体の7割まで」と決まっていたので、天井機能が実質撤廃されていましたが、6号機は通常プレイ中のほとんどを有利区間とする事が出来るように。

これを利用して廃止されていた天井機能が復活しました。

設定差

また設定差についても設けられる様に。

5.9号機時代の有利区間は設定差を設けてはいけないというシビアな規制があったので、これは嬉しい点でもあります。

有利区間の内容

有利区間の内容

有利区間初期の「5.9号機」、そして批判が相次いだ事から変更のあった現在の「6号機」の有利区間。

それぞれの詳しい内容をご説明します。

5. 9号機の内容

5.5号機に更なる規制を加えた「5.9号機」の導入が取りまとめられた際、有利区間を定める規制が加わりました。

5.9号機の有利区間の内容は下記になります。

  • 突入1回あたり最長1,500G

  • 滞在比率の上限70%=仮に10,000G消化した場合、最大でも7,000Gしか有利区間にいられない(3000G間は一部のプレミアムフラグを除きAT・ART抽選なし)

  • 滞在時は必ずプレイヤーに告知(主流はドットランプなど)

  • 有利区間移行率に設定差を設けてはならない

  • 転落した場合はAT・ARTが即終了(有利区間外では押し順ナビを発生させてはいけないため)

つまり、有利区間という名称にもかかわらず、実際は「打ち手の不利」とも受け取れる内容だったのです。

実際、初の5.9号機『戦国コレクション3』(KPE)は、“ART継続”と液晶に表示されていても、1,500Gを経過した瞬間に何事もなかったかのように通常時(非有利区間)に転落したのです…。

6号機の内容

5号機時代に比べて、大幅に出玉性能が低下した6号機時代。

出玉性能に関する規則が緩和され、有利区間に関する内容も以下のように変更に。

実際6号機の遊技中は有利区間に滞在していることがほとんどです。

そのため、非有利区間への滞在時間はわずかで、それ以外はほとんどの状況でAT・ART抽選が行われています。

ただしずっと有利区間に滞在しているからといって、単純に有利というわけではありません

  • 突入1回あたり最長3,000G(2021年4月に内規変更)

  • 滞在比率の上限なし

  • 滞在時のプレイヤーへの告知義務撤廃(ただし押し順ナビ発生時は必ずランプ等で告知、およびランプ点灯後は同一有利区間に滞在している限り消灯不可)

  • 有利区間移行率に設定差を設けてもOK

  • 突入1回あたり最大2400枚獲得で強制終了

6号機から天井が復活しましたが、この滞在比率の上限が廃止された事から来たもの。

また5.9号機では「「有利区間」の滞在比率は70%まで」と制限されていましたが、この上限がなくなったことで通常時の大半を有利区間とし一定ゲーム数の有利区間を消化することでAT・ARTへ突入させることが可能になったのです。

有利区間の移行

有利区間の移行

前述の様に、6号機では有利区間に滞在していることがほとんどです。

具体的にお伝えすると、下記のような流れの機種が多く存在します。

「設定変更」→「非有利区間」→「有利区間開始」→「周期抽選やレア役での抽選・規定ゲーム数の消化」→「ボーナス or AT・ART当選」→「終了時に非有利区間へ」→「有利区間開始」

では非有利区間と有利区間の移行のそれぞれのタイミングとは?

非有利区間から有利区間の移行

非有利区間から有利区間へのタイミングは、機種によって違いますが、多くは下記の時。

  • レア小役を引いた時

  • 回したゲーム数によって

  • 1ゲーム回してすぐの時

  • 小役の1/○○の確率

主にATが終わるタイミングが多くみられます。

有利区間ランプは機種によって違うので、自分が打ちたい機種で事前に調べていきましょう

その機種ごとのランプの光具合で有利区間へ移動したかどうかが分かる様になります。

有利区間から非有利区間の移行

有利区間が終了するタイミングは下記の時。

  • 3,000G消化時

  • 2,400枚獲得時

  • 設定変更・リセット時

  • 機種ごとに設けられた条件を満たした時(ボーナス終了時、CZ終了時、規定ゲーム消化時など)

実戦する際は、機種ごとの特性をしっかり把握し、機種ごとに設けられた条件を確認しましょう。

以前の5.9号機時代の有利区間1,500G中に「2,400枚獲得」を達成しなくてはならなかった為、1Gあたりの平均純増枚数が少ない高純増タイプの機種を選択する必要がありました。

しかし6号機になって3,000Gまでとなったため、3,000Gの中で2,400枚が取り切れれば良い=必ずしも出玉が速度が早い高純増タイプを選ぶ必要はなくなりました

機種のゲーム性にバリエーションが増えれば、ユーザーとしてもさまざまな遊びで楽しめるという事に。

パチスロの有利区間のまとめ

有利区間のまとめ

AT・ARTの抽選を有利に受けられる区間として存在し、6号機では遊技中のほとんどで滞在している「有利区間」

有利区間が登場した5.9号機から規制内容も変わり、また6号機では滞在している事がほとんどという事から、ただ打つだけならさほど意識しなくても問題ないものとなりました。

しかし勝つためには、ご説明した通り「機種ごとに設けられた条件」などをしっかりと抑えておく必要があります。

もちろん単純な消化ゲーム数の天井狙いなども1つの手ですが、誰にでも分かりやすくハマっている台が空くというのは難しいのが現状です。

有利区間と機種ごとの特徴をあわせて理解し、立ち回りの幅を広げていきましょう。

しかし現状は爆発力が高い5号機時代に慣れたユーザー達がコロナ禍で収入が減り、規制の厳しい6号機となった事で、より足が遠のいてしまった人が多くいます。

ユーザー離れは加速していくパチスロ業界の今後の動きは如何に。

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CasinoTopsOnline編集部

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監修: 和希愛

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