パチスロのロジカル戦略に重要な「期待値」を徹底解説
パチスロの戦略を考える上で、非常に重要な「期待値」について詳しく解説します。
パチスロだけでなく、全てのギャンブルで戦略的に「勝利」するためには、期待値の理解が非常に重要となります。
いくらの資金で、どれくらい勝てるかを知ることはギャンブルにおける出発点であり、如何に確率を高めて期待値に到達できるかを考えることが「戦略」です。
パチスロの機種は設定1-6に個別で期待値が設定されており、表記は%(パーセント)で表されます。期待値が100%を超えている台の設定を狙うことができれば、長期的に何回も試行を行う事により、結果的にプラス収益になります。
また、高設定の台を狙うことができてもゾーンや天井などが狙えなければ、限りられた短期時間では期待値を下げることになります。
パチスロの期待値とは
パチスロにおける「期待値」とは、「平均的にどれだけ勝てるかが分かる値」のことを指します。
元々期待値は、ギャンブル用語で完全確率の元で1回あたりの賭けにおいてどれだけ勝てるか、どれだけ負けるかを値で示したもの。パチスロにおいてはどれだけ勝てるか、どれだけ負けるかなどの値を示したものです。
例えばアイムジャグラーの期待値で言うと、設定6を1日中打つと23,760円勝て、設定1であれば11,160円負ける、というのが期待値。これはパチスロで勝つために必要不可欠な要素なのです。
期待値に近づけるための条件
あくまでも期待値とは「平均的」なものなので、期待値がプラスだからと言って数回ほどの実戦では期待値の効果は現れにくく、必ず勝てるというわけにはなりません。どうしても引きが関わってくる事もあり必ず「勝てる」とは限らなくとも "平均的には" プラスになっているので、長い目で見ると勝てる=たくさん回せば回すほど平均値に近づいていくという事。
パチンコ・パチスロの台の大当たり確率はメーカーから公表されているので、回せば回すほどその値に近づいてきます。例えばジャグラーの設定6を100回転させた時よりも、10,000回転させた時の方が平均値に近づいていくという事です。
パチスロの1日打ったときの期待値の算出方法は『期待値=メダルの投入枚数×機械割-メダルの投入枚数』
この期待値の式をアイムジャグラーの設定6に当てはめてみます。
1日6,000ゲーム回すのに必要なメダルの枚数は、6,000ゲーム×3枚=18,000枚です。アイムジャグラーの設定6の機械割は106.6%なので期待値の計算に当てはめると『18,000枚×106.6%-18,000枚=1,188枚』。
つまりアイムジャグラーを1日6,000ゲーム回した際の期待値は、1,188枚となり、金額にして¥20×1,188=¥23,760という事になります。
パチスロ以外の例で言えば、例えばサイコロを振って『1』の目を出したい時、1回も出ない→1回しか振ってない、であれば『もっとサイコロを振れば、そのうち1の目がでる』と考えますよね。
それと同じで、もし期待値を追いかけても結果が出ないのであれば、正しい立ち回りの試行回数を増やせばいいという事なのです。
期待値と機械割・還元率の違い
混乱しがちな期待値・機械割・還元率。
まず機械割とは「その機種とその設定ごとに期待できるメダル獲得枚数の割合」で、メダルを入れた枚数に対して、何枚メダルが戻ってくるかという目安のこと。還元率は、掛け金に対して戻ってくる金額の割合のことで、お店側から見た控除率とも言えます。
機械割とは台そのものの設計値でありいわばポテンシャルであり、還元率はお店の排除率。そして期待値とは状況に応じて変化する期待収支のことなので、機械割と還元率に対して期待値は常に変化します。
この3つの指標については「パチスロの絶対に勝てない仕組みを数学的に分かりやすく解説」に詳しく解説しております。
パチスロの期待値の誤算
期待値を誤算しない為には実戦時間も関わってくるという事と稼働量不足にならない様にする事が大切です。
前述の様に、たくさん回せば回すほど期待値=平均値に近づいていく為、いくら期待値が100%を超える台を打っていたとしても打った台数が少なかったり、波の荒い機種であれば、負ける可能性は十分あるという事になります。
それを平均化させるには稼働量を増やす以外に方法はありません。
例えば閉店1時間前に天井まで残り100Gの台を拾って実戦開始したとしたとしても、当選まで打ち続ける→当選ゲーム(AT、ARTなど)を消化する→当選ゲーム後の引き戻しなどを確認…といった感じで、とても1時間では余裕が取れないことが分かります。これでは期待値はマイナスになりますよね。
特にATの消化などに時間のかかる機種は閉店時間をしっかり考慮しないと『実は期待値を追いかけられていない』ということになりがちなので、注意しましょう。目安として天井狙いであれば200台を目途に打っていく事がおすすめ。残された実戦時間も加味しながら、期待値を考慮していきましょう。
パチスロの期待値を高める方法
例えば同機種の設定6に二人が座ったとして、期待値は全く一緒か?というと、そうではありません。
その人の技術や知識で期待値は変わってくるので、効率的に稼ぐためには実践時間以外にも下記5点が必要となるので、事前に調べていく事は必須です。
朝一恩恵を知る事
天井を知る事
期待値プラス域を知る事
機種ごとの止め時を知る事
無駄打ちをしない事
そして実践では以下3つに注意してパチスロを打っていきます。
ゾーンを知る
もしゾーン期待値を追って実戦する場合は、負けを少額に抑える為にも「そのゾーンに限定して実戦すること」を前提として打つ必要があります。
ついついゾーンを抜けた後もやめずに追ってしまい、結局負けてしまった、負け額が膨らんでしまった…ということも十分あり得ます。そうならないためにも「期待値が高い部分だけを打つ」など、限定的に実戦しましょう。
小役は取りこぼさない
実は期待値は「小役などを取りこぼさない」ということを前提に表記されています。1回あたりの損は少ないし…と気にされない方もいると思いますが、期待値を重視するのであればチェリーやスイカといった小役を取りこぼし続けていると、その分だけ期待値は落ちていってしまうのです。
同じくAT中のナビや目押しをミスすれば、その分だけ出玉は減るので期待値も減るという事に。
告知ランプや演出は確実にマスター
小役と同じく、告知ランプや、ざわざわとした機種それぞれの演出をマスターしておく事も必須。
また、例えば朝一だと、リセットの場合はリセット恩恵の強さや天井ゲーム数の短縮の有無などの確認し、据え置きだった場合は、前日ヤメゲーム数を考慮した上での天井狙いやゾーン狙い。
朝一で狙えなかった時はハイエナを視野に入れ、天井やゾーンを気にしながら負け額が少なく、それでも期待値が高い台を探すことも大事になります。
ハイエナについては「パチスロで必ず守るべき重要マナー」に解説していますので、こちらからご確認下さい。
1回当たりの損出は少なくとも、年単位で稼働するパチスロプレイヤーさんの場合は収支に大きな影響を与えますので、できる限り小役の取りこぼしを防ぎ、事前調査を怠らずに打って下さいね。
代表的な機種のプラス期待値領域
6号機で期待値を追える代表的な機種のプラス域一覧になります。
機種名 | 期待値がプラス領域の回転数(G数) |
---|---|
吉宗3 | 150G~ |
吉宗3 | 150G~ |
Re:ゼロ | 150G付近~ |
サラ番2 | 350G~ |
星矢海皇覚醒Special | 250G~ |
南国育ち-30 | 300G~ |
パチスロ 哲也-天運地力 | パチスロ 哲也-天運地力- 設定変更後なら150G〜/400G |
戦国乙女3〜天剣を継ぐもの〜 | 設定変更後なら100G〜/180G〜 |
麻雀格闘倶楽部 真 | 450G~ |
パチスロ ゴッドイーター・ジ・アニメーション | 200G~ |
パチスロKING黄門ちゃま | 250G~ |
パチスロの期待値のまとめ
期待値はある意味「収支見込み」とも言えるもの。例えば期待値2,000円の台を延々と打っていけばいずれ総合的に1台2,000円くらいになる収支が得られる、というあくまで「見込み」であり、計算した結果の「目安」。けれど、期待値を理解することによりスロットを打つと『勝てるか否か』に大きく関わってきます。
そして勝てると分かったら、期待値稼働をして勝つしかありません。なにより一つのパチンコ店だけに執着するのではなく、優良台をいち早く探すことができるよう、多くのパチンコ店をハシゴする必要も。
ただ期待値だけにこだわりすぎるとパチスロを「楽しみながら」打つことが難しくもなってしまいますよね。期待値とは平均的なものなので、ご紹介した様に「期待値が高い」からと言って必ず勝つというわけではないというのもパチスロを打つ醍醐味。
あくまでも「勝ち負け」にこだわって打ちたい人には「期待値」を重要視する事もポイントの一つとして捉えて下さい。
また、オンラインスロットの還元率は高く、パチスロは通常75%~80%に対して、オンラインスロットは大部分が90%以上になります。以下は還元率97%~99%でオンラインスロットでも特に還元率が高く、勝ちやすいオンラインスロットになります。
CasinoTopsOnline編集部
監修: 和希愛
編集長