ポーカーのチェックとは | チェックのアクションと戦術を解説
ポーカーチェックの種類や戦略的な使い方、人気ポーカーの種類を紹介します。
ポーカーのチェックとは、チップを賭けることなく、パスするアクションです。
ポーカーにはチェック以外に「コール」や「レイズ」など基本的なアクションがあり、プレイヤーは相手の心理を探りながら、より強い役を揃えるためにアクションを取っていきます。ポーカーは心理戦と言われるように、カードの強弱だけでなく、プレイヤー同士のアクションや表情なども結果に大きく影響してきます。
特にチェックは、チップを置かず、パスすることで他プレイヤーの賭けるチップの金額を観察して、相手の様子を伺う時に使われます。チェックを使いこなすことで敵を知ることができるのです。
ポーカーのチェックとは
ポーカーのチェックとは、何もベットせずに、順番をパスして相手に回すこと。自分と相手のベットが同じ額で、自分にベットアクションの順番が回ってきたときに行う事ができます。
ポーカーにおけるチェックは様々な戦略上、非常に活用幅の広いアクションです。相手の出方を見たい場合・負けている可能性もある場合・ハンドが弱いふりをしたい場合に選択することが多く、最初のアクションでチェックを選択しても、プロップ・ターン・リバーと続く中で再びアクションが選択できます。
ポーカーの基本的な遊ぶ方は「ビデオポーカーとは | 初心者向けに基本ルールと攻略法を解説」を参考にしてみて下さい。
チェックの条件
まずチェックが使える時の状況は、自分の順番より前のプレイヤーがベットをしていない場合のみになります。
ポーカーは時計回りにアクションを選択する順番が回ってきますので、自分より順番が先のプレイヤーがベットを選択しなかった場合に使用できます。
チェックの取り方
チェックをしたい時はテーブルを指で軽く2回、トントンと叩き「チェック」と発言します。
このアクションを行うことで、チップを賭けずにパスをすることを伝えられます。
チェックの種類
チェックには、いくつか種類がありますので、順に解説します。
チェックコール
チェックコールとは、自分がチェックしたものの、相手のレイズに対してもコールを選択すること。
自分の方が強いであろうハンドで、その強さを隠す目的で行います。相手と同額をベットするアクションですから、それなりに勝つ見込みもある場合に選択をすることになりますが、自分のハンドが強いことをバラさずに次のベットラウンドに進む行為。そのため、フロップやターンなどで行うことが多い戦術になります。
チェックコールを選択することで、相手に「チェックしてきて、自分のレイズに対してコールしたということは、現時点ではそんなに強いハンドではないのだろう」と思ってもらえる可能性があります。そうすると、相手はあまり警戒せずに次のベットラウンドでもベットしてくれる可能性が高まるということ。
ただし相手が受け身なプレイヤーの場合は、ポットを膨らませる機会を得られないまま、次のベットラウンドに進んでしまうことにも。ベットした方が良いか・チェックコールをした方が良いかは、相手のプレイングを見ながら決める必要があります。
チェックレイズ
チェックレイズとは一度チェックして、相手がベットしてきたら再び回ってきた順番でレイズすること。相手に勝っているであろう強いハンドで行い、自分のハンドが実は強いことをそのラウンド中にばらしてしまう行為になります。リバーで行うことが多い戦術です。
チェックレイズは、上手く決めることができれば、相手から多くのチップを引き出すことができる戦術ですが、自分のチェックに対して相手もチェックすると、何もベットする機会がないままベットラウンドが終わってしまいます。
また一度はチェックを選択したものの、他のプレイヤーのベットという選択にレイズというアクションを選択するということは、「弱いハンドのふりをしていた」との解釈が可能になります。
こちらも相手が受け身なプレイヤーなら自分からベット、相手がアグレッシブなプレイヤーだったり、まあまあ強いハンドを持っているときはチェックレイズを考慮するというのがおすすめ。
チェックフォールド
チェックフォールドとは、一度はチェックとの選択をしたものの、他のプレイヤーのベットのアクションに対して再び回ってきた順番でフォールドをすること。
それほど強いハンドではなく様子見でチェックをしたけれども、他のプレイヤーのベットの選択に対して勝算が低い、勝てる見込みが薄いときに行います。
チェックバック
チェックバックとは、相手のチェックに対して、自分もチェックして返すこと。
チェックバックをすることでラウンドが進行します。お互いにそれほど勝つ自信のないハンドがある場合にチェックバックが行われることが多くなります。
この時点でそのベットラウンドが終了し、賭け金額が上がらずにゲームが進行することになります。どちらも2番目に大きなワンペアといったような、お互いに自信のないハンドのときに、チェックとチェックバックでベットラウンドが進むことが多いでしょう。
チェックを選択するべき状況
ポーカーでのチェックというアクションは、いわば様子見という側面を持つアクションの為、初心者は使いがちの傾向にあります。
ただしプロも戦略として使うもの。勝っているか微妙でポットを小さくしておきたいとき、自分のハンドの強さを隠したいときなどポーカーではアクションの選択が勝敗を左右することも多いからです。
そのため、チェックというアクションも効果的に活用するべく、利用するべき状況を把握することは大事なポイントとなります。
そこで、ポーカーでチェックをするべき状況をご紹介していきます。
ポーカー戦略を詳しく知りたい方は「プロが伝授!ポーカー必勝法の基礎と実践方法を徹底解説」を参考にしてみて下さい。
自分のハンドは強くないが、勝てる見込みがある時
まず1つ目は、自分のハンドは強くないけれど、勝てる見込みがある時。
ポットを小さくしたまま、ショーダウンを目指したいタイミングになります。チェックを選択することで、賭け金額を上げることなく他のプレイヤーの出方を見ることができるからです。
相手が大きくレイズし、ハンドも強そうだと判断すればフォールドを選択して降りることもできます。また他のプレイヤーもチェックを選択し、ポットの賭け金額が抑えられるのなら勝負の選択も可能になるからです。
ただし自分が勝利している可能性が高いときはベットした方がおすすめ。または、自分が確実に負けていて、ショーダウンまで行っても勝てないだろう…というときは、むしろベットしてブラフを仕掛けた方が良いこともあるのです。
自分の強いハンドを悟られたくない時
次に、自分の強いハンドを悟られたくない時。
強いハンドを手にしたけど、相手に弱いハンドではないかと判断させたい場合です。先ほどご紹介したチェックコールやチェックレイズです。
ただし前述の通り、相手がチェックバックをしてくると、ポットを膨らませる機会を失ってしまいます。相手がアグレッシブにベットしてくるプレイヤーなのか、受け身にコールするプレイヤーなのかを観察して、後者ならチェックコールやチェックレイズではなく、自分からベットしていくようにしましょう。
チェック以外の基本アクション
ポーカーではチェック以外にもコール・レイズ・フォールドなど、様々な選択できるアクションがあります。
選択できるアクションをしっかりと理解をしておくことは、ポーカーで勝つためには必要不可欠な知識。
ここでは以下3つをご紹介致します。
コール
コールとは相手のベットに対して同額の賭け金額を賭けることを指すアクションです。
賭け金額を上げるアクションには、ベットというアクションもありますが、コールは他のプレイヤーのベットと同額に賭け金額を抑えたアクションです。
レイズとの比較では、やや消極的な賭け金額アップのアクションと言えることになります。
レイズ
レイズは賭け金額を上げるアクションです。
自ら賭け金額を上げる選択をするので非常に積極的なアクションということができます。
自分より前のプレイヤーがチェックコールを選択した場合はもちろんのこと、前のプレイヤーがレイズを選択した後にも選択できます。
フォールド
フォールドは勝負を降りるアクションです。
自分の順番までチェックの選択が続く場合は、同様にチェックをします。もしも誰かがベットをした場合、勝てる可能性が限りなく低いと判断する場合は、潔く負けを認めてフォールドをします。
相手の方がベット額が大きい状態でゲームを降りることで、以降そのゲームには参加しません。
チェックのまとめ
本記事ではポーカーのチェックについて、チェックのアクションと戦術を解説してきました。
ポーカーはプリプロップ・プロップ・ターン・リバーと最大で4回のアクションを決定する機会があるゲーム。アクションの中でチェックは少し地味なイメージのあるチェックですが、戦略には欠かせない重要なアクションです。
それほど強いハンドではないものの勝てる見込みの残るハンドを手にした場合、ポットの賭け金を低く抑えることができればリスクを抑えて勝負を行うことができ、同時に相手の出方を伺うことも可能になります。
さらに実は強いハンドを手にしたけど、他のプレイヤーには知られずに相手を欺きたいという場合にも。
ポーカーは単にハンドの強弱で勝負をするのではなく、アクションの選択から見えるハンドや心理の読み合いが勝敗を左右するゲーム。それゆえ、アクションの正しい理解のみでなく活用法の理解も必要になるのです。
ぜひチェックを上手に使えるようになってポーカーの戦略に使っていって下さいね。
CasinoTopsOnline編集部
監修: 和希愛
編集長