パイゴウポーカーの基本ルールと攻略法を分かりやすく解説
パイゴウポーカーの基本的なルールや特徴、手役の種類と配当、そして簡単な攻略法を初心者向けに易しく解説します。
パイゴウは中国古来のトランプゲームで、「ドミノ」に似た牌を使って遊ぶゲームから派生したと言われています。
パイゴウポーカーは有名なテキサスホールデムポーカーやドロー系ポーカーとは異なり、手役に応じた配当の変化はなく、どのような手役が揃おうと、配当は一定という特徴を持っています。
牌九(パイゴウ)とは
牌九 (パイゴウ) とは、牌九牌という牌を用いて行われるテーブルゲームの1つです。
別名、パイゴウや Pai Gow、パイガオなど様々な名称がありますが、パイゴウという名称が最もメジャーなゲームとなっています。
パイゴウの歴史
牌九牌という名前でお気付きの方もいると思いますが、パイゴウは中華圏発祥のゲームと考えられています。
詳細は不明ですが1120年頃には既に存在していたとされており、歴史の長いゲームである事は確かです。
使用する牌九牌はドミノのデザインと似ていますが関連性は不明となっています。またゲームルールで一部麻雀のようなルールもありますがこちらも関係性は不明となっています。
このパイゴウというゲームが発展してパイゴウポーカーというゲームが生まれたとされています。
ここではそのパイゴウポーカーについて解説していきます。
パイゴウポーカーのルール
パイゴウポーカーのルールの前に前提として、パイゴウポーカーは通常のトランプ52枚にジョーカーを1枚だけ加えた合計53枚を用いて行い、ディーラーとの1対1の勝負となります。
プレイヤー側は数人参加が可能ですので、通常のポーカーと同じだと考えて頂ければわかりやすいです。
ルールはディーラー、プレイヤーそれぞれにカードが7枚ずつ配られ、それをハイハンドと呼ばれる5枚とローハンドと呼ばれる2枚の2組に分け、その役でディーラーと勝負します。
2組とも勝てばプレイヤーの勝利、1勝1敗であれば引き分け、2組とも負ければディーラーの勝利となります。
どちらか片方勝てば引き分けである為、比較的ローリスクで進行出来るゲームの1つと言えるでしょう。
なお、通常のポーカーではゲーム途中にカードの入れ替えを行う事が出来ますが、パイゴウポーカーではカードの入れ替えは行われない為、最初に引いた7枚のカードだけを使って勝負をする形になります。
パイゴウポーカー以外のポーカーは「ポーカーの基礎 | 代表的なポーカーの種類や特徴を解説」を参考にしてみてください。
パイゴウポーカーのカードの強弱
パイゴウポーカーで使用するカードの強弱は2が最も弱く、数字が大きくなるにつれて大きくなりAが最も強いカードとなります。
ジョーカーを除く他のカードの強弱は通常のポーカーと同じとなっており分かりやすいルールとなっています。
なお、1枚だけ入っているジョーカーはワイルドカードとして好きなカードとして使用する事が可能です。
そのため、通常のポーカーよりもストレートやフラッシュなどの役が作りやすい構造となっています。
ジョーカーを引く事が出来れば様々な役に手を伸ばしやすくなるので、引く事が出来ればかなり有利にゲームを進める事が出来ます。
パイゴウポーカーの勝敗の決め方
パイゴウポーカーにおける勝敗の決め方は『役で勝負』、役が無ければ『カードの強弱で勝負』となります。
パイゴウポーカーでは、通常のポーカーのようにゲームの途中でハンドを交換する事が出来ない為、役がなかなか出来ません。そのためカードの強弱も非常に重要になってきます。
また、ハイハンドの方がローハンドよりも強い役でなければいけない。というルールもあります。
例えば、ハイハンドは役無しであるにも関わらずローハンドがワンペアとなっているような場合です。このような場合はファールとなってしまいプレイヤー側の負けとなりますので必ずハイハンドの方が強い役を作る事を念頭にプレイする必要があります。
加えて、ディーラーとプレイヤーが同じ役であればディーラーの勝利となりますので注意が必要です。
一般的なポーカーと違う点
パイゴウポーカーと一般的なポーカーとの大きな違いの1つ目は、手札を2つに分ける点です。
パイゴウポーカーでは最初に配られた7枚をハイハンド5枚とローハンド2枚にわける必要があります。なお、ローハンドの役がハイハンドの役よりも強くなるとファールとなりプレイヤーの負けになってしまう為注意が必要です。
2つ目の違いは、パイゴウポーカーではプレイヤーがディーラー側かのようにディーラーも含めた他プレイヤーと一度に勝負する事が出来ます。
大きく負ける可能性もある為、ある程度資金が必要ではありますが、良い役を引く事が出来れば一度に大きく勝利する事も出来ます。
パイゴウポーカーの役と配当表
パイゴウポーカーの役はハイハンドとローハンドにわかれますので、それぞれにわけて解説していきます。
なお、パイゴウポーカーの配当に関してはディーラーに勝つか負けるかだけであり、役が良いからと言って配当には関係がありません。
配当によって変化がないので大きく負ける事もなく、コツコツと勝利を積み重ねる事が出来るゲームであるとも言えるでしょう。
パイゴウポーカーの役は「最も強い役であるファイブカード」を除いて通常のポーカーと全て同じ役で構成されています。
ポーカーの役を詳しく知りたい方は「ポーカーの実践に役立つ確率戦略と手役の段階的な出現確率」をご確認下さい。
ハイハンドの役と詳細
ハイハンドの役は以下の通りです。
なお、役によって配当は変化しません。
役名 | 詳細 |
---|---|
ファイブカード | A4枚+ジョーカー |
ロイヤルストレートフラッシュ | 10,J,Q,K,A+ストレート+フラッシュ |
ストレートフラッシュ | ストレート+フラッシュ |
フォーカード | 同じ数字が4枚 |
フルハウス | スリーカード+2ペア |
フラッシュ | 柄が同じカード5枚 |
ストレート | 連続した数字5枚 |
スリーカード | 同じ数字が3枚 |
ツーペア | 同じ数字2枚が2セット |
ワンペア | 同じ数字2枚が1セット |
ハイカード | 最も強いカード |
ローハンドの役と詳細
ローハンドの役は以下の通りです。
ローハンドは2枚のカードで構成される為、役としてはワンペアかハイカードのどちらかとなります。
逆に考えるとワンペアを作る事は難しいのでローハンドでワンペアを作る事が出来ればほとんど負けないと考えて良いでしょう。
役名 | 詳細 |
---|---|
ワンペア | 同じ数字2枚が1セット |
ハイカード | 一番大きいカードで勝敗が決まる |
パイゴウポーカーの遊び方
ここまででパイゴウポーカーのルールについては理解頂けたのではないかと思いますので、実際のオンラインカジノでの遊び方について解説します。
ハイハンド・ローハンドの手役作り以外は通常のポーカーや他のテーブルゲームと似ていますので、パイゴウポーカーをプレイした事がない人であっても馴染みやすいゲームの流れとなっています。
【手順1】チップを置く
まず最初にベットします。
オンラインカジノではなくリアルカジノであればディーラーへバンカープレイを申告すると親である目印を渡され、自分自身がバンカーとしてプレイが開始されます。
【手順2】カードが配られる
次にディーラーとプレイヤーに各7枚ずつのカードが配られます。
当然ですが、この時点でディーラーのカードを見る事は出来ません。もちろんディーラー側からもこちらのカードは分かりません。
【手順3】役を作る
続いて配れた7枚のカードで、ハイハンドとローハンドの役を決めます。
ここが最も重要なステップとなります。
配られた7枚の中からハイハンドで使用する5枚とローハンドで使用する2枚を選択します。
なお、前述の通りハイハンドの役の方がローハンドの役よりも強くしなければファールとなり負けとなりますので、注意が必要です。
【手順4】カードをオープンして勝負
最後にカードがオープンされ、ディーラーと勝負します。
ハイハンド同士、ローハンド同士で勝負となります。両方勝利すればプレイヤー側の勝利、1勝1敗であれば引き分け、2敗であればディーラーの勝利となります。
引き分けの場合はベットした金額がそのまま戻ってきます。
なお、役によって配当に変化はありませんので、勝っていればベットした金額と同額を勝利金として受け取る事が出来ます。
パイゴウポーカーの基本的な攻略方法
パイゴウポーカーのルール、実際の遊び方について理解頂けたと思いますが、ゲームに勝利するにはある程度の攻略法が必要になってきます。
以下ではパイゴウポーカーで勝つための考え方をご紹介します。
ディーラーに勝つ為にはハイハンド・ローハンドの両方で勝利する必要があります。
つまり両方のハンドで勝てるように意識する事が重要になってきます。このハイハンド・ローハンドの両方で勝つ為にどのような手役作りをするのかが、パイゴウポーカーの最も面白いところであり、最も戦略を組まなければならない点です。
例えば、フルハウスが作れる5枚のカードとワンペアが作れない2枚のカードが手札だったとします。
これをハイハンドの役でフルハウス、ローハンドの役が無しとするとハイハンドでは勝てるでしょうが、ローハンドは負ける可能性が高くなります。
ですので、このような手札であった場合はフルハウスを分解し、ハイハンドはスリーカード、ローハンドはワンペアの役にするとハイハンドで負ける可能性はフルハウスより大きくなりますが、ローハンドのワンペアはほとんど負けないハズなので、ハイハンド・ローハンドの両方で勝てる確率が上がります。
このように手札の中で両方のハンドをバランス良く組み合わせる必要があります。
パイゴウポーカーのまとめ
さて、いかがだったでしょうか。
パイゴウポーカーの前身である牌九の歴史からパイゴウポーカーのルールや実際のオンラインカジノでの遊び方まで理解頂けたのではないかと思います。
通常のポーカーのルールを知っている人であれば新しく覚える事はほとんどありませんので、新しく始める方でも気軽に始める事が出来るゲームです。
また、パイゴウポーカーは自分でハイハンド・ローハンドの役を組み合わせるので、運否天賦だけのゲームとは一線を画しており、戦略的な要素が入ってくるので、そこがこのゲームの醍醐味と言えるでしょう。オンラインカジノやテーブルゲーム玄人の方にとっても非常に面白味のあるゲームとなります。
もちろんオンラインカジノ初心者の方にとっても、ルールは簡単かつ少し自分で考える事が出来るゲームなので、非常に楽しめるゲームとなっております。
CasinoTopsOnline編集部
監修: 和希愛
編集長