トランプのジョーカーを徹底解説
普段何気なく使用しているトランプ。トランプのジョーカーはなぜジョーカーなのか、どうして道化師なのか、などを考えたことはありますか?
そもそもトランプのジョーカーとは?
始めに、ジョーカーとは何かについて解説していきます。
トランプは全部で54枚のカードがあり、スぺード、ハート、ダイヤ、クラブのカードが13枚ずつで52枚、ここにさらに2枚のジョーカーが加わって全部で54枚という内訳にあります。
ジョーカーはすべてのトランプゲームで使用されるわけではなく、一部のゲームで切り札として使用されます。
そして、2枚あるジョーカーは2つの色に分かれています。1枚はカラー、1枚は白黒になっていますよね。これは単純に色を付けているのではなく、ランクを表しているのです。
そして、カラフルな方がランクが上だとされています。1枚しかジョーカーを使用しないゲームではどちらを使用しても構わないですが、2枚使用する場合は色によってランクが区別されているのです。
ジョーカーの誕生
私たちがトランプをプレイする際に、当たり前に使用しているジョーカーですが、ジョーカーとは一体どのようにして生まれたのでしょうか?
ジョーカーがどのようにして生まれたかについては明確になっていませんが、一説では、19世紀後半のアメリカでユーカーが流行していた時に、その最高位の切り札としてジョーカーが追加されたと言われています。
ユーカーとは、トランプを使ったトリックテイキングゲームの一種で、5枚の手札でプレイされます。
ユーカーでは切り札のジャックが「right bower」、切り札と同じ色のジャックが「left bower」と呼ばれており、もっとも強い切り札だとルールで決められていました。
そこにジョーカーが「best bower」という名前で追加され、もっとも強い切り札として設定されたのです。そして、現在のような道化師の絵がかかれるようになったのです。
その後、どのように「best bower」がジョーカーに変わったかについては明らかになっていません。しかし、一説ではゲーム名の「ユーカー」が時間が経つにつれ「ジョーカー」になったのではないかと言われています。
なぜジョーカーは2枚あるの?
では、通常のトラブルゲームでは使用することが少ないジョーカーは、なぜ2枚も含まれているのでしょうか?
ジョーカーを使用するゲームにおいてもほとんどの場合1枚しか使用しないことが多いので、2枚もいらないと考える人もいることでしょう。
そのため、2枚目のジョーカーは破損やなくした時の予備分ととらえている人もいることでしょう。
ジョーカーが2枚ある理由として考えられているのが占いです。トランプで占いをするときにカードの枚数が足りなかったから、それを補うために2枚のジョーカーを追加したという説があるのです。
トランプには1~13までの数字があり、これらの数字をすべて足すと91となります。
そして、トランプにはダイヤ、クラブ、スぺード、ハートの4つの柄があるので、これらをすべて考えると、トランプ52枚に書かれた数字の合計値は91×4=364という数字になります。
ここで、この数字が、年間の日数に近いことがわかりますよね!
現在は一年は365日だとされていますが、うるう年では366日になります。
そして、占いをするときにこの日数分のカードが必要であったため、うるう年にも対応できるようにジョーカーを1枚ではなく2枚追加したという説があるのです。
ただしジョーカーが2枚ある理由として明確な根拠はなく、占いが理由と言うのも仮説の1つにすぎません。そのため、もしかすると他の理由がある可能性もあります。
なぜジョーカーには道化師が描かれているの?
なぜジョーカーには道化師がかかれているのか気になったことはないですか?
ジョーカーの絵は少し気味が悪いので子供のころに怖かった、という人も少なからずいるはずです。
最近ではキャラクターデザインのトランプが増えており、道化師がかかれたものは少しずつ減っていますが、一番クラシックなタイプのトランプにはすべてジョーカーがかかれています。
トランプにかかれているジョーカーは、貴族や王様に仕えていた宮廷道化師だとされています。道化師は宮廷内で人を笑わせる役割を担っており、王様にもネタの一部として意見することができたのです。
王に意見することから「道化師は怖い」と考えられ、トランプゲームで厄介者、切り札として使用されるジョーカーに重ねられ、絵柄として採用されたのです。
CasinoTopsOnline編集部
監修: 和希愛
編集長