オンラインカジノ ライセンスの種類と信頼性
日本では、オンラインカジノの信頼性や安全性に懐疑的な意見を持っている人も多いのではないでしょうか。
世界には2,000種類以上ものオンラインカジノが運営されていると言われており、悪質なオンラインカジノから 優良オンラインカジノまで幅広く存在しています。優良オンラインカジノのなかには、世界三大証券取引所のロンドン市場に上場している企業や、サッカー世界三大クラブとして有名なバルセロナのスポンサー企業に選ばれるなど、客観的に信頼性の高さが分かる場合もあります。
ただ、それ以外にもオンラインカジノの保有する国際ライセンスの種類などで信頼性を判断する事が出来ます。ここでは、オンラインカジノの運営に義務付けられている国際ゲーミングライセンスの仕組みや種類、特徴などを解説します。
オンラインカジノを運営するための国際ライセンスとは何!?
簡単に言うと「ウチのカジノはちゃんとした免許をとって運営しているので、安全ですよ」とカジノ側が自社カジノの合法性を伝える為にあります。
一見するとこの国際ライセンスがなければカジノを運営する方法がないのではないか?実はそんな事はありません。国際ライセンスがなくてもカジノ運営をする事は可能です。
ただし、ライセンスがなければ違法です。
そこで注意してなければならないのが、国際ライセンスを持って運営している以上、合法的な運営ということになりますが、各ライセンスの信頼性もいろいろあって、高額なライセンス料を払ったら取得できるライセンスや、長期に渡り厳格な審査を通過しなければ取得できないライセンスもあります。
※国際ライセンスを持っているからと言って100%安全なカジノという訳ではありません。注意が必要です。
オンラインカジノとライセンスの構図
オンラインカジノは賭博という事もあり「どのような体制で運営されているのか?」「本当に違法ではないのか?」などが気になる方も多いのではないかと思いますので、ここではオンラインカジノ運営の全体像を説明します。
オンラインカジノは、5つの機関で構成されており、図で表現すると以下になります。
上記5つのうち、「オンラインカジノ (運営会社) 」「国際ライセンスの発行機関 (政府機関) 」「ソフトウェアのプロバイダー企業」の3機関の詳細に関しては、1つずつ説明していきます。
オンラインカジノ (運営会社)
オンラインカジノを運営している会社です。プレイヤー情報の管理やプロモーション企画、プレイヤーのサポート業務などをやっています。
国際ライセンスの発行機関 (政府機関)
オンラインカジノの国際ライセンスは、各国の政府機関が発行しますので、オンラインカジノの運営は政府管轄で管理されます。
また、ライセンス発行だけでなく政府や監査機関によってオンラインカジノの運営状況がモニタリングされています。
「GLI」「eCOGRA」「iTech Labs」「GAMECARE」などの監査機関が存在し、正しい方法で運営が出来ているかチェックしたり、システム面の監査を行っており、ゲームの中立性を担保する役割を担っています。
ソフトウェアのプロバイダー企業
次にプロバイダー企業について紹介します。プロバイダーって何?という人の為に説明しておくと、上記で説明した運営会社がTVゲームでいうところのハードウェア、このプロバイダー企業がゲームを作っている会社となります。
TVゲームを作っている会社が沢山あるように、カジノのプロバイダー企業も沢山あります。
有名な3社が以下となります。
MicroGaming (マイクロゲーミング)
オンラインカジノのソフトウェアの老舗企業です。なんと驚く事にこのMicroGaming社が世界で初めてオンラインカジノ用のソフトウェアを開発したとされています。
老舗という事もあって特徴は、技術力の高さです。その為グラフィックデザインやゲームの操作性、またゲームが多くあります。有名なゲームはMega Moolah (メガムーラ) などです。
Playtech (プレイテック)
2006年にロンドン株式市場に上場しており、数多くのオンラインカジノがPlaytech社のゲームを採用しています。
Playtech社の特徴としては、ソフトウェアの開発から維持管理までを全て自社で行っており、安全性や公平性に優れている点です。有名なゲームはGreat Blue (グレイトブルー) 非常に人気のあるスロットです。
Evolution Gaming (エボリューションゲーミング)
モバイルでも楽しめるゲームを作っているのが特徴の会社です。
また複数のカメラを用いて臨場感を演出している事もあり、ディーラーの手元やディーラーの表情などをプレイヤーが見る事も出来るので、その臨場感を最大限に駆使し本物のディーラーとあたかも自分がそこにいるような感覚でカジノをする事が出来ます。
また、ここのスタッフ数は約9000人とも言われており英語はもちろんの事、様々な言語をしゃべるディーラーが存在している事も特徴の1つです。
有名なゲームはLightning Roulette (ライトニングルーレット)、スピードバカラ、Monopoly Live (モノポリーライブ)などがあります。
保有するライセンスから判断できる3つの評価
ライセンスを保有していれば合法的なオンラインカジノとなりますが、取得難易度や定期監査の基準などで信頼性はバラバラです。ただし保有しているライセンスから読み取る事が出来る情報もあります。
豊富な資金力
シンプルですが、オンラインカジノを事業として継続していくだけの十分な資金力があるかが分かります。プロバイダー企業へのライセンス料も発生する為、豊富な資金力がある会社でなければ立ち上げが困難です。
特に、MicroGaming社のライセンス料は高額と言われており、ここのゲームが登録されているオンラインカジノは資金力があると判断する事が出来ます。
持続可能な事業経営能力
ライセンスを維持しく為に、定期的な監査などを潜り抜けていかなければなりません。経営陣の経歴や能力の適正審査、マネーロンダリング防止策、スポンサー活動を通した事業の成長性などの計画性や実行性などなど経営手腕も問われますので、正しく運営していかなければならないのです。
社会貢献性
ライセンスを保持しているという事は、もちろん合法の上で事業活動を行っており、ライセンス発行国にゲーミング税(≒法人税)をきっちり納付する事が義務つけられています。
ライセンス発行機関の機能
ライセンス発行機関の機能としては大きく3つあります。
対プレイヤーとのトラブル解決役
賭博である以上これは付き物です。日本で合法とされている競馬や競艇でもやはりトラブルは付き物ですよね。
オンラインカジノなので、ここの解決はライセンス発行機関が間に入って解決する事となります。
具体的には、「数十万円もスロットゲームを回し続けたが、一向に当たりが出ない。ゲームの公平性がおかしいのではないか」などです。このような場合プレイヤーはライセンス発行会社に対して調査依頼を出す事が出来ます。
他国への展開時における政府との橋渡し役
オンラインカジノはその性質上、言語の壁さえ乗り越えられれば簡単に他国へと進出する事が出来るのですが、進出先の国でビジネスをする以上はその国に対して税金を納めていないと問題になります。
当然オンラインカジノが登記された国では政府がそれを合法と承認しているので、問題が発生した時はライセンス発行機関が間に入って問題を解決します。
オンラインカジノが倒産した時の保険役
巷のコインゲームなどでもそうですが、一定額を施設にデポジットしておきますよね。
オンラインカジノでもそれと同じで一定額をデポジットしている人は多いハズ。しかし、万が一オンラインカジノが倒産した場合そのデポジットしていたお金はどうなるのだ!?となりますよね。
ここでもライセンス発行機関が登場です。もちろんライセンスによって細かい規定などは異なるので全てのライセンスが全額を保障するという訳ではありませんが、保障してくれる余地はあります。
せっかく一生懸命貯めたお金を台無しにはしたくないですよね、このような細かいところまでライセンス発行機関が面倒をみてくれます。
最も信頼される4つの国際ライセンス
国際ライセンスは複数ありますが、特に信頼性が高いとされている4つのライセンスについて紹介します。
Gambling Commission (イギリス)
イギリスでは1960年代にカジノの歴史が始まり、そこから様々なギャンブルが誕生してきました。そうなるにつれて、全てのギャンブルを一括管理できる機関が必要となり、GAMBLING COMMISSIONが設立されました。イギリス政府が発行している国際ライセンスということもあり、GAMBLING COMMISSIONのライセンス取得は非常に難易度が高く、ブランド維持のためにも高い信頼性を保持しています。
カジノ例:ワイルドジャングルカジノ (Wild Jungle)
スロット、カジノゲームなど様々なゲームで遊ぶ事が出来ます。また日本ユーザーからも高い支持を得ています。
Gov.im (マン島)
ロンドンのあるグレートブリテン島とアイルランド島の間に位置する英国王室属領のマン島が発行しているライセンスです。以前には、プレイヤー保護の観点からライセンス取得の委託金$200万 (約2億円)が必要だったこともあり、現在でも信頼の高いライセンスとして認知されています。
カジノ例:188bet (188ベット)
スポーツ、カジノ、ライブカジノ、アクションゲーム、ロトなど様々な種類があります。筆者のイメージとしてはプロサッカーリーグの試合に対してベットも出来るので、海外のカジノという印象が強くあります。
MGA (マルタ共和国)
正式名称マルタ共和国は、イタリアのシチリア島の南に位置している小さな国家です。マルタ共和国は温暖な気候とEU本島から近いということもあり、リゾート地としても有名です。
マそのマルタが発行している国際ライセンスがこちら。
MGA・・・MALTA GAMING AUTHORITYの略です。日本語にするとマルタゲーミング委員会となります。
このMGAは世界で最も規制の厳しい国際ライセンスだと言われています。その理由は、マルタは小国なので外国企業に参入してもらう事で経済発展を目指しており、その為に優良な企業のみの誘致をする為です。
IT産業発展のタイミングで、低い税率を武器に他国から優良な企業を誘致し経済発展を遂げたシンガポールのように、数年後はマルタも地中海一の経済大国になっているかもしれませんね。
オンラインカジノ例:
このmgaを保持しているおすすめのオンラインカジノです。
01. ジャックポットシティー (Jackpot City)
プログレッシブジャックポット付きのスロットの種類が豊富です。
ジャックポットシティー (Jackpot City) のレビューをチェック
Gibraltar (ジブラルタル)
ジブラルタルは、イベリア半島の南東に突き出した半島でありイギリスの海外領土です。
そのジブラルタルが発行している国際ライセンスはこちら。
HM Government of Gibraltar。日本語で直訳するとジブラルタルのイギリス政府となります。HMはHer Majestyの略で、直訳は女王陛下などになりますが、イギリスを指す言葉としても使用されます。政府機関が発行する国際ライセンスという事もあり、ジブラルタルのライセンスを所有しているカジノは信頼がおけると考えられています。
オンラインカジノ例:
このHM Government of Gibraltarを保持しているおすすめのオンラインカジノです。
01. ウィリアムヒルカジノ (William Hill)
ジャックポット、ルーレット、カード、ライブディーラー、スロットが遊べます。非常に多くの種類が遊べるカジノとなります。ロンドン取引所に上場しており、時価総額は2013年時点で40億ポンドを超えていました。ということは、東京電力やマツダ自動車といった日本の大手企業より時価総額が高いことになります。また、サッカー日本代表の香川選手がスペインリーグのレアル・サラゴサに移籍したときのスポンサーはウィリアムヒルカジノです。サッカー観戦の好きな人は、香川選手のユニフォームにウィリアムヒルのロゴが入っていたのを覚えている人もいるかもしれません。
ウィリアムヒル (William hill) のレビューをチェック
02. 888カジノ (888Casino)
ライブカジノ、スロット、ジャックポット、カジノゲームなど様々なゲームで遊ぶ事が出来ます。888カジノも2005年にロンドン取引所に上場しており、ユーザー数2,500万人以上をもつ巨大オンラインカジノです。こちらもスコットランドの名門クラブチーム「セルティックFC」のスポンサーになっていたことがあります。セルティックFCは、過去にサッカー日本代表の中村俊介選手が在籍していたことでも有名です。。
888カジノ (888 Casio) のレビューをチェック
CTO編集部から
いかがだったでしょうか。
オンラインカジノは「詐欺」「イカサマ」といった悪いイメージを持っている人も中にはいるかもしれません。
しかし、そのカジノサイトのライセンスは、各国の政府関連機関によって運営されているライセンス機関によって発行されており、オンラインカジノは簡単に運営できるものではないと気づいてくれましたでしょうか。
そのライセンスは定期的に更新する必要があり、毎回その審査を通らなければ運営を続けることができません。
オンラインカジノのある程度の知識を持って健全なカジノで遊べば、普通のゲームアプリのように楽しめるという事が分かっていただけたのではないかと思います。もちろん、ギャンブルなので、のめり込み過ぎないよう注意し、娯楽として楽しんで下さいね。
【参考ウェブサイト】
CasinoTopsOnline編集部
監修: 和希愛
編集長